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土地の無断使用で発生する法的責任について

今回は、土地の無断使用によって発生する主な法的責任と、そのリスクについて詳しく解説します。

 

◇民事責任

  • 土地所有者は、民法第767条に基づき無断使用者に対して土地の明け渡し(返還請求)が可能です。

  • 無断で土地を使用した期間に応じた相当額の土地賃料相当の不当利得返還も民法第179条に基づき請求できます。

  • もし無断使用によって土地上に建物などを建てられた場合、建物の撤去と土地の原状回復を求めることができます。

  • 損害賠償請求(民法第184条)も可能です。

 

◇刑事責任

  • 刑法第320条の窃占罪に該当しうる場合があります。これは、故意に他人の土地を占有し不法に利益を得る目的がある場合で、5年以下の懲役や拘役、50万円以下の罰金が科されることがあります。

これらの対応として、土地所有者は次のような行動を取ることが一般的です。

  • 現状の記録・証拠収集(写真・測量図などの証拠を保存)

  • 無断使用者に対して書面(内容証明郵便・弁護士による通知)による使用停止要求や立ち退き請求

  • 必要に応じて民事訴訟や刑事告訴の手続きを実施

 

土地に関する境界問題やトラブルを防ぐには、正確な測量・調査を行い、境界線を明確にすることが重要です。

堺市周辺で土地の境界線やトラブルでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

 

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2025.10.20